ICなど電子部品販売の威雅利電子、23年3月期中間決算は純利益70%の大幅減に
集積回路(IC)の設計や電子部品の販売を手掛ける威雅利電子<ウィラス・アレイ・エレクトロニクス>(00854/香港)が11月14日、2023年3月期の中間決算を発表した。前年同期比で売上高が若干の減少となった一方、純利益は約70%の大幅減となった。
22年4〜9月期の売上高は17億8284万香港ドルで、前年同時期の17億8586ドルから0.2%減少した。当期純利益は1282万ドルで、前年同時期の4353万ドルから70.5%の減少となった。分野別の売上高では、自動車電子用が4億5181万ドル(前年同期比28.8%増)、電気通信用が1億4048万ドル(同38.0%増)と好調だった一方で、工業用が4億6592万ドル(同15.9%減)、家電用が3億189万ドル(同14.4%減)と落ち込んだ。自動車電子および工業分野で一部電子部品の供給が逼迫したほか、コンシューマーエレクトロニクス市場における需要が顕著に鈍化したことが影響し、全体的な売上は前年同期比で微減となった。
また、当期は人民元レートの下落に伴い為替差損が約3280万ドル出たこと、加重平均金利が前年同時期に比べて上昇して融資原価が増加したことが利益を圧迫し、前年同時期に比べて大幅な減益となった。一方で、為替差損益を排除した純利益は4560万ドルで前年同時期を上回っている。
今後の見通しについて同社は、地政学的な緊張の継続、世界的なインフレ、エネルギー価格や材料価格の上昇といったネガティブな要素が重なり、世界の経済活動が全面的に冷え込むリスクを抱えているほか、この2年間供給が需要に追いつかなかった半導体市場にてパソコンやスマートフォンなどコンシューマーエレクトロニクス分野の半導体需要が急速に低下していることなどから、向こう1年間はチャレンジに満ちた状況であるとした上で、スマート家電、省エネ家電、工業、自動車電子といった中国政府による支援が続く重要分野への投資を強化するとともに、サプライヤーや顧客との関係を一層緊密化して安定的な成長の実現を目指すとしている。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)
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