日経平均は47円高と反発、SOX指数高で半導体関連株などに買い先行も一巡後は上値重い=18日前場

 18日前場の日経平均株価は前日比47円49銭高の2万7978円06銭と反発。現地17日の米国株式市場で主要3指数は続落したものの、引けにかけて下げ渋った。一方で半導体市況の底入れ期待を背景にSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が上昇し、この流れを受け、朝方は半導体関連株などに買いが先行した。下げに転じる場面もあったが、下値は堅くすかさず持ち直し、一時2万8045円44銭(前日比114円87銭高)まで値を上げた。一巡後は利益確定売りに上値が重く、前引けにかけて2万8000円手前でこう着した。なかで、東エレク<8035.T>をはじめとする半導体関連株などが伸び悩み商状となったが、東証プライム銘柄の約3分の2が上昇した。

 東証プライムの出来高は5億5459万株、売買代金は1兆4882億円。騰落銘柄数は値上がり1218銘柄、値下がり516銘柄、変わらず102銘柄。

 市場からは「しっかりはしているが、日経平均は2万8000円近辺でうろちょろしている状態だ。上値では利益確定売りが出やすいとみられる。ただ、下値をしつこく買う投資家がいるようで、まるで年金のような買い方だ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、T&DHD<8795.T>、東京海上<8766.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株が堅調。東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株も引き締まった。日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株や、エーザイ<4523.T>、協和キリン<4151.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株も買われた。東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株も高い。

 半面、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が軟調。エムスリー<2413.T>、楽天グループ<4755.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株も安い。ヤマトHD<9064.T>、京成<9009.T>、京阪HD<9045.T>などの陸運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株もさえない。

 個別では、ミクニ<7247.T>、JTEC<3446.T>、KPPGHD<9274.T>、オーバル<7727.T>などが値上がり率上位。半面、日医工<4541.T>(監理)、メドピア<6095.T>、フィックスターズ<3687.T>、UTグループ<2146.T>などが値下がり率上位。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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