小米集団、22年7〜9月期は売上減や研究費用の増加などにより14.7億元の赤字に
中国の通信機器大手、小米集団<シャオミ>(01810/香港)が11月23日、22年7〜9月期(第3四半期)の業績を発表した。前年同期比で売上高が10%近く減少したほか、純損益が赤字に転落した。
22年7〜9月期の売上高は704億7430万人民元で、前年同時期の780億6290万元に比べて9.7%減少した。1〜9月期の売上高は2139億9660万元で、前年同時期の2427億3400万元から11.8%減となっている。また、7〜9月期の純損益は14億7400万元の赤字で、前年同時期の7億8860万元の黒字から赤字転落した。売上高の減少に伴う売上総利益の減少、研究開発費用の増加、優先株式投資の公正価値低下、持分法による投資損失増加など複数の要素が重なって損失が増加した。1〜9月期の純損益は6億3910万元の赤字(前年同時期は168億4070万元の黒字)となった。
7〜9月期のスマートフォン事業は、世界的な需要の冷え込みの中で世界で4020万台(前年同期比8.4%減)を販売し、売上高は425億元(同11.1%減)となった。出荷量ベースの世界シェアは13.6%で第3位となっている。特に欧州ではシェアが23.3%と前年同期比1.8ポイント増加し、第2位の地位を確保した。中東地域のシェアも同1.3ポイント増の17.6%で第2位となった。
IoT・生活消費製品も需要の冷え込みにより海外での売上が減少し中国国内の売上増を相殺。売上高は191億元(同9.0%減)となった。その中で、スマートテレビの世界出荷台数が330万台に達し、前年同期比で9.3%の増加を記録した。また、エアコン、冷蔵庫、洗濯機といったスマート家電製品の売上も大きく増加している。インターネットサービス事業は金融テクノロジーと広告分野の売上が減ったことにより、売上高は71億元(同3.7%減)だった。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)
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