<相場の読み筋>12月1日

2022/12/1 7:45

 11月30日の米国株式は、NYダウが前日比737.24ドル高の3万4589.77ドルと続伸、ナスダック総合指数が同484.217ポイント高の1万1467.996ポイントと4日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が19億9451万株、ナスダック市場が61億5509万株だった。注目されたパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演で、利上げペースの縮小時期について「早ければ12月の会合から」との見方を示した。景気にも配慮した金利政策への変更が期待され、株式の買い戻しを誘う格好となった。NYダウが高値引けとなったほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、ネットフリックスやエヌビディア、メタ(旧フェイスブック)などが買われ、同指数の上昇をけん引した。

 12月1日の東京株式は反発後、堅調な展開か。きのう11月30日の日経平均株価が、下げ渋る動きをみせていたことや、現地同30日の米国株式が大きく上昇したこともあり、買い優勢のスタートとなろう。直近で4日続落していた反動もあり、しっかりした動きが続きそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=138円トビ台(11月30日は138円52-54銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=143円台の半ば(同143円40-44銭)と小動き。11月30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、アドバンテスト<6857.T>、キーエンス<6861.T>、オリンパス<7733.T>などが、同30日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同30日の大阪取引所清算値比330円高の2万8370円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ