【上海IPO】14日はアナログIC設計の傑華特微電子など2社が公募開始予定

サーチナ

中国株

2022/12/14 9:18

 上海証券取引所では12月14日、傑華特微電子(688141/上海)、江蘇微導納米科技(688147/上海)の2社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 傑華特微電子は5808万株を発行予定で、公募価格は38.26元。2013年設立で、21年に株式会社化した。バーチャルIDM(垂直統合生産)経営モデルによるアナログ集積回路(IC)設計企業。世界先端レベルの技術を採用して半導体チップの設計、生産を行い、コンシューマーエレクトロニクス、工業アプリケーション、コンピューティング・メモリ、自動車電子、通信電子の各分野に高効率、高性能、高信頼性のワンストップ型ソリューションプランを提供している。

 22年1〜6月期の売上構成は、コンシューマーエレクトロニクス分野が35.26%、通信電子分野が33.72%、工業アプリケーション分野が15.07%、コンピューティング・メモリ分野が15.03%、自動車電子分野が0.92%となっている。コンシューマーエレクトロニクスの割合が年々減少する一方で、通信電子の割合が上昇傾向にある。

 21年12月期の売上高は10億4155万元(前期比2.56倍)、純利益は1億4144万元(前期は2億7006万元の赤字)。22年1〜9月期の売上高は10億4009万元(前年同期比56.52%増)、純利益は1億861万元(同59.41%増)。

 江蘇微導納米科技は4545万株を発行予定で、公募価格は24.21元。15年設立の民営企業で、19年に株式会社化した。原子層堆積(ALD)技術を核とした、先進的なマイクロ・ナノメートル級薄膜堆積設備の研究、生産、販売を主業務としている。主に太陽光バッテリーセルに用いる薄膜堆積設備に特化し、通威太陽能、隆基(ロンジソーラー、601012/上海)、JAソーラー、カナディアンソーラーなど中国内外の著名太陽光バッテリーメーカーの製品に使用されている。

 また、太陽光分野で培った技術を生かし、さらに高い技術レベルが要求される半導体用薄膜堆積設備の開発に取り組み、28ナノメートルプロセスの集積回路(IC)製造に対応したALD設備の国産化に成功した。さらに、フレキシブル・エレクトロニクス分野などの分野の開拓も進めている。

 21年12月期の売上高は4億2791万元(前期比36.91%増)、純利益は4611万元(同19.12%減)。22年1〜9月期の売上高は3億8505万元(前年同期比66.80%増)、純損益は325万元の赤字(前年同時期は2055万元の黒字)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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