<相場の読み筋>12月30日

2022/12/30 7:45

 29日の米国株式は、NYダウが前日比345.09ドル高の3万3220.80ドルと反発、ナスダック総合指数が同264.799ポイント高の1万478.087ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了した。出来高概算は、NY市場が6億8266万株、ナスダック市場が39億5469万株だった。米週間の新規失業保険申請件数は季節調整済みで22万5000件となり、市場予想平均と一致した。ただ、前週の21万6000件を上回り、金融引き締め策への警戒感が後退。米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)したことで、相対的な割高感が後退したハイテク株に見直し買いが入った。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやネットフリックス、イーベイなどが買われた。

 30日大納会の東京株式は反発後、もみ合いか。きのう29日に大幅続落した反動や、現地29日の米国株式が反発した動きから、買い先行のスタートが予想される。ただ、年末となり相場を動かす材料が乏しいことから、買い一巡後は動意に欠ける展開が想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=133円前後(29日は133円78-80銭)、ユーロ・円が1ユーロ=141円台の後半(同142円12-16銭)と円高方向に振れている。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、アドバンテスト<6857.T>、HOYA<7741.T>、東エレク<8035.T>などが、29日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は29日の大阪取引所清算値比290円高の2万6270円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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