【香港IPO】中国の乳牛牧場運営大手、澳亜集団の初値は公開価格を4.69%下回る6.10香港ドル

サーチナ

中国株

2023/1/4 9:57

 中国の乳牛牧場運営大手、澳亜集団<オーストアジア>(02425/香港)が12月30日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格6.40香港ドルに対し、初値は4.69%安の6.10ドルだった。終値は同0.47%安の6.37ドルだった。

 同社は中国国内の大手乳牛牧場運営業者で、2021年の中国業界において原乳の生産量が第5位、販売数量が第3位、販売額が第4位となっている。蒙牛、光明、明治、君楽宝などの大手乳製品メーカー、元気森林などの振興乳製品メーカーを数多く顧客に持つ。山東省と内モンゴル自治区で計10か所の牧場を所有、経営しており、22年6月30日現在で11万1424頭の乳牛を飼育している。21年の原乳生産量は63万8800トン。

 また、中国国内での需要の高まりを受けて、18年より肉牛飼育事業にも参入。中国国内で2か所の肉牛飼育場を経営しており、22年6月30日現在で2万8152頭の肉牛を飼育している。21年12月末における肉牛飼育市場シェアは約0.03%で、業界第11位だ。

 21年12月期の売上高は5億2192万米ドル(前期比28.93%増)、純利益は1億457万ドル(同9.11%増)。22年1〜6月期の売上高は2億7829万ドル(円年同期比15.39%増)、純利益は2984万ドル(同6.08%増)。

 新規上場に伴い調達予定の約9930万香港ドル(約17億円)は、山東省徳州市で23年4月に着工予定の牧場建設、設備購入に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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