【香港IPO】燃料電池システムの北京億華通科技が上場、初値は公開価格と同値の60香港ドル
中国の燃料電池システムメーカー、北京億華通科技(02402/香港、688339/上海)が1月12日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。上海科創板との重複上場となる。上海公開価格60.00香港ドルに対し、初値は同値の60.00ドルだった。終わりも同値の60.00ドルだった。
同社は2012年設立の民営企業で、15年に株式会社化。20年8月、上海科創板に上場した。燃料電池システムの製造を主業務としており、主に旅客輸送車両および貨物車両など商用車の設計、開発および燃料電池システム、バッテリーの製造を手掛けている。提供する燃料電池システムは30キロワットから240キロワットまで様々な出力サイズを揃えている。
16年に初めて製品を発売して以降、現在までに中国国内の商用車メーカー20社以上に対し2900セットを超える燃料電池システムを販売してきた。北汽福田汽車、宇通客車、吉利商用車など中国の商用車メーカーと長期的な提携関係にあるほか、国際的な提携にも力を入れており、トヨタおよび北汽福田汽車と燃料電池バスを共同開発し、22年の北京冬季五輪に採用された。また、21年6月にはトヨタとの合弁企業である華豊燃料電池有限公司を設立している。21年における中国の燃料電池システム市場シェアは27.8%で業界トップだ。
21年12月期の売上高は6億2936万人民元(前期比9.97%増)、純損益は1億8538万元の赤字(同18.99倍の赤字増)。22年1〜6月期の売上高は2億6914万元(前年同期比2.29倍)、純損益は8155万元の赤字(同2.28倍の赤字増)。
新規上場に伴い調達予定の約11億2100万香港ドルは、約50%を新世代燃料電池システム開発プラットフォーム構築に、約25%を日本における研究開発プロジェクト資金に、約15%を向こう3年間におけるブランド認知度向上のための製品PR、販売チャネル拡充資金に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)
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