<相場の読み筋>1月19日

2023/1/19 7:45

 18日の米国株式は、NYダウが前日比613.89ドル安の3万3296.96ドルと続落、ナスダック総合指数が同138.100ポイント安の1万957.013ポイントと8日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億9803万株、ナスダック市場が49億5055万株だった。米12月PPI(生産者物価指数)が、前月比マイナス0.5%で市場予想平均の同マイナス0.1%を下回った。FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げペースの鈍化を見込み、株価は上昇する場面もみられた。ただ、米12月鉱工業生産が前月比マイナス0.7%で、市場予想平均の同マイナス0.1%よりも悪かったことや、マイクロソフトの人員削減策などから、景気の先行きへの警戒感が強まり、売りが優勢となった。NYダウ採用銘柄では全30銘柄が下落し、ハネウェルやIBM、3M(スリーエム)などが値下がり率の上位に入っている。

 19日の東京株式は反落後、落ち着きどころを探る展開か。日経平均株価はきのう18日、日銀が金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決定したことを受け、大幅に続伸して取引を終えた。ただ、大幅高の反動や、現地18日の米国株式が下落したことを受け、売り先行スタートが見込まれる。売り一巡後は、手がかり材料に乏しいなか、様子見姿勢が強まる場面も想定される。為替市場では、ドル・円が1ドル=128円台の後半(18日は130円24-27銭)、ユーロ・円が1ユーロ=139円台の前半(同141円03-07銭)と、円高方向に振れており、輸出関連銘柄には重しとなりそうだ。18日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などが、18日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、18日の大阪取引所清算値比260円安の2万6470円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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