<米国株情報>マイクロソフト、従業員5%相当の約1万人を追加削減へ

株式

2023/1/20 9:32

 マイクロソフトは18日、約1万人を3月までに削減する方針を明らかにした。全従業員の約5%に相当する。

 人員削減の理由に米経済の低迷による売上不振を挙げており、パソコン向けOS「ウィンドウズ」のライセンス収入が低迷し、ソフトウエア部門の売上鈍化が要因とみられる。会社側は人員削減のほか、リース不動産を見直し、職場スペースの効率化なども進める予定だ。

 リストラ費用として見込んでいる12億ドルは23年6月期第4四半期(4-6月)に計上する予定で、当期業績への影響は希薄化後の1株当たり利益(EPS)で0.12ドルの減少となる見通し。

 サトヤ・ナデラCEO(最高経営責任者)は、「重要な戦略的分野での雇用は継続する」とし、今回のリストラの対象は一部であることを強調。将来の戦略的分野への投資を続けることに加え、「他の分野にも進出する」とした。同社は22年10月に、家庭用ゲーム機「Xbox」やウェブブラウザ「エッジ」関連を中心に約1000人を解雇している。

 米IT業界では、23年に入っても新規採用の凍結や延期の動きが目立つ。4日にはアマゾン・ドットコムが1万8000人の人員削減を発表。同じ日に、クラウド・コンピューティングサービス大手セールスフォース・ドットコムも従業員の10%を削減すると表明した。「フェイスブック」を運営するメタ・プラットフォームズもすでに新規採用を凍結しており、今後、レイオフが予想されている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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