日経平均は33円安と5日ぶり反落、朝高後は下げ転換し軟調推移=26日前場

 26日前場の日経平均株価は、前日比33円91銭安の2万7361円10銭と5日ぶりに反落して取引を終えた。朝方は買いが先行したものの、株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに売りが優勢となり、下げに転じた。その後は軟調な展開が続き、午前10時41分には、同78円66銭安の2万7316円35銭を付ける場面があった。手がかり材料に乏しいこともあり、模様眺めムードが広がり、弱含みの展開が続いた。為替市場は1ドル=129円30銭台(25日は130円43-45銭)と、足元ではやや円安方向にある。東証プライムの出来高は5億715万株、売買代金は1兆3002億円。騰落銘柄数は値上がり756銘柄、値下がり969銘柄、変わらず111銘柄だった。

 市場では「日経平均株価は、12月16日と19日の間で空けた『マド埋め』を達成したことや、戻りのピッチが速かったこともあり、売りに押される展開となったようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別指数は全33業種のうち、20業種が下落、13業種が上昇。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が下落。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も安い。SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、洋缶HD<5901.T>、SUMCO<3436.T>などの金属製品株も軟調。関西電力<9503.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も下げている。

 個別では、インソース<6200.T>、川崎汽<9107.T>、JTEC<3446.T>、ユーザーL<3984.T>、スタティアH<3393.T>などが下落。半面、RPAH<6572.T>、日本アクア<1429.T>、テノHD<7037.T>、Wスコープ<6619.T>、HIOKI<6866.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

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