家庭用紙製品大手の維達国際HD、22年12月期通期はやや増収も50%以上減益に

サーチナ

中国株

2023/1/27 9:14

 家庭用紙製品大手の維達国際HD(03331/香港)が1月26日、2022年12月期通期の業績を発表した。売上が前期よりやや増加した一方で、純利益は50%以上減少した。

 22年12月期の売上高は194億1755万香港ドルで、前期の186億7573万ドルを3.97%上回った。厳しい市場環境の中で増収を実現した要因について同社は、ECチャネルの売上が伸びたこと、中国内地の女性用ケア用品の売上と市場シェア増加、ハイエンド製品の強化、そして複数回にわたる商品価格の引き上げを挙げている。

 事業別ではティッシュペーパーなどの生活用紙製品が161億316万ドル(前期比3.89%増)、生理用品やおむつなどのパーソナルケア製品が33億1439万ドル(同4.39%増)。地域別の売上高は中国内地が151億5460万ドル(同4.88%増)、マレーシアが16億2894万ドル(同3.28%増)、香港が11億7834万ドル(同0.64%増)、日本が3億5151万ドル(同12.18%減)、台湾が3億4777万ドル(同3.57%増)、その他が7億5637万ドル(同1.83%増)。

 一方、純利益は7億603万ドルで、16億3836万ドルだった昨期に比べて56.91%減少した。原材料コストの持続的な上昇により売上総利益が前期比16.9%減の54億8300万ドルとなり、売上総利益率は7.1ポイント低下して28.2%となったほか、為替レートの大きな変動などが利益減少の大きな要因となった。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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