【深センIPO】ガスメーター製造の上海真蘭儀表科技、初値は公開価格を23.13%上回る33元

サーチナ

中国株

2023/2/21 9:24

 燃料ガスメーターメーカーの上海真蘭儀表科技(301303/深セン)が2月20日、香港証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格26.80元に対し、初値は23.13%高い33.00元だった。終値は同26.90%高い34.01元だった。

 同社は2011年設立の民営企業で、12年に株式会社化した。民間用、工業用燃料ガスメーターおよび付帯製品の研究開発、製造、販売を主業務としており、中国国内における膜式ガスメーター、スマートガスメーターの主要メーカーの一つ。中国5大ガス供給グループなどと安定的な提携関係を築いているほか、海外市場の開拓も進めており、欧州の各種認証を取得してきた。膜式メーターに強みを持つ一方でスマートメーターは発展途上であり、IoT技術が急速に普及する中でこの分野の生産規模、販売能力を高めて大きな市場シェアを獲得することが、同社にとって今後の発展のカギとなる。

 21年12月期の売上高は10億6294万元(前期比25.09%増)、純利益は2億2135万元(同20.85元)。22年1〜9月期の売上高は8億3868万元(前年同期比3.33%増)、純利益は1億3477万元(同18.01%減)。22年12月期の業績予測は、売上高が11億6400万〜12億400万元(前期比9.48〜13.24%増)、非経常損益を差し引いた親会社株主に帰属する純利益は1億7300万〜1億9100万元(同4.81%減〜5.10%増)。

 新規上場に伴い調達予定の17億6052万元(約344億円)は、約45%の7億9882万元をガスメーター生産能力拡大プロジェクトに、約35%の6億170万元を研究開発センター建設などのプロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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