<相場の読み筋>3月2日

2023/3/2 7:49

 3月1日の米国株式は、NYダウが前日比5.14ドル高の3万2661.84ドルと小反発、ナスダック総合指数は同76.059ポイント安の1万1379.485ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億6244万株、ナスダック市場が46億427万株だった。米国での利上げ継続懸念が続くなか、米10年物国債の利回りが一時4.0%まで上昇(価格は下落)し、約4カ月ぶりの水準を付けた。景気への影響が警戒され、売りが優勢となる場面もみられた。米2月ISM(サプライマネジメント協会)製造業景況指数は47.7で、市場予想平均の48.0をやや下回った。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ネットフリックスやエヌビディア、アマゾン・ドットコムなどが下落した。

 2日の東京株式は、もみ合いが続きそう。日経平均株価は、きのう1日の堅調な展開が継続するとみられるが、手掛かり材料に乏しいことから、こう着感が強まる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=136円台の前半(1日は135円92-94銭)、ユーロ・円が1ユーロ=145円台の前半(同144円62-66銭)と円安方向にフレている。消去法的に、輸出関連銘柄への個別物色が中心になることも想定される。1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、任天堂<7974.T>、三住トラスト<8309.T>などが、1日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所清算値比45円安の2万7485円だった。

(写真:123RF)

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