【北京IPO】電力制御装置メーカーの広東雅達電子が6日に公募開始、3600万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/3/6 9:27

 北京証券取引所への上場を目指す、広東雅達電子(430556/北京)が3月6日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3600万株を発行予定で、公募価格は3.7元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は1994年設立の民営企業で、2010年に株式会社化した。スマート電力モニタリング・管理製品の研究開発、生産、販売と、電力モニタリング・管理システムインテグレーションサービスを主業務としている。主な製品は電力メーター、電力モニタリング・コントロール装置、安全保護装置、センサーなどで、電力システムの安定性向上、高効率な運用を保障する。製品はデータセンター、通信基地局、新エネルギー車用充電スポット、軌道交通、工業建築などの分野に用いられる。設備メーカーやシステムインテグレーション企業を顧客に持つほか、騰訊、アリババ、中国移動、中国電信などが同社の製品、サービスを利用している。

 22年1〜6月期の売上構成は電力メーターが45.33%、電力モニタリング・管理装置が17.45%、安全保護装置が7.10%、センサーが17.70%となっている。同社は研究開発力の高さ、研究開発への積極的な投資、豊富な研究開発成果、良好な顧客資源とブランド力、質の高い製品とサービス体制を強みとする一方で、市場シェアが低く、利用分野に開拓の余地があること、経営規模が小さいことなどがボトルネックとなっている。上場による資金調達で生産能力を強化し、特に成長著しい新エネルギー分野での販路拡大に取り組むことでさらなる発展を目指す。

 22年12月期の売上高は3億989万元(前期比4.33%減)、純利益は4066万元(同11.99%減)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が6482万〜7922万元(前年同期比0.52〜22.86%増)、純利益が782万〜956万元(同86.58〜128.04%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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