日経平均は71円高と3日続伸、伸び悩むも下値限定―TOPIXは昨年来高値を更新=7日後場

 7日後場の日経平均株価は前日比71円38銭高の2万8309円16銭と3営業日続伸。TOPIX(東証株価指数)は同8.49ポイント高の2044.98ポイントと22年1月5日に付けた昨年来高値(終値2039.27)ポイントを更新した。

 朝方は、きのう連騰した反動で値がさハイテク株の一角などに利益確定売りが先行し、日経平均株価は2万8202円59銭(前日比35円19銭安)と安く寄り付いた。ただ、売りは続かず、その後は上げに転じた。先物買いを交えて上げ幅を広げ、前場中盤には2万8398円27銭(同160円49銭高)まで上昇する場面があった。一巡後、上値が重くなり、大引けにかけて伸び悩んだが、下値は限定され、2万8300円台を維持した。

 日経平均プラス寄与度では、ファーストリテ<9983.T>の31円強を筆頭にダイキン<6367.T>が11円強、KDDI<9433.T>が6円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉱業、鉄鋼、銀行など28業種が値上がりし、海運、不動産など5業種が値下がりした。東証プライム銘柄では、全体の68.0%が上昇した。

 東証プライムの出来高は11億2720万株、売買代金は2兆7872億円。騰落銘柄数は値上がり1248銘柄、値下がり493銘柄、変わらず94銘柄。

 市場からは「パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言などイベントを前に買い戻しや買い直しが入ったとみられる。ただ、過去約1年のレンジ上限に近づきつつあり、よい水準まで来たのではないか」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株が堅調。神戸鋼<5406.T>、JFEHD<5411.T>、日本製鉄<5401.T>などの鉄鋼株も高く、三井住友<8316.T>、千葉銀行<8331.T>、京都銀行<8369.T>などの銀行株も買われた。コスモエネH<5021.T>、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、邦チタ<5727.T>、大阪チタ<5726.T>、古河電工<5801.T>などの非鉄金属株も値を上げた。東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>、沖縄電力<9511.T>などの電気・ガス株も物色された。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が安い。日本紙<3863.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ・紙株や、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株もさえない。

 個別では、冨士ダイス<6167.T>が連日のストップ高となり、安永<7271.T>、ハブ<3030.T>、ステラケミフ<4109.T>などが値上がり率上位。半面、サニックス<4651.T>、タツモ<6266.T>、新日科学<2395.T>、セック<3741.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ