<一撃!裏銘柄>水回りドローンで有望、中東の期ずれ問題も解消へ――NJS

株式

2023/3/16 11:56

 ドローンとマンホールの2分野で受注拡大が期待されるNJS<2325.T>は、中東の案件も進ちょくしそうだ。

 同社は上下水道のコンサルティングを手掛ける。インフラの老朽化や災害、温室効果ガス対策に加え、資源の循環利用業務が増加する見込みの今12月期の連結業績は、売上高213億5000万円(前期比11.0%増)、営業利益26億5000万円(同37.0%増)を計画している。海外事業では期ずれしていた中東の大型案件の成約も視野に入る。

 また、同社は下水管など閉鎖空間を調査するドローンの開発を進めている。水が流れている状態の管路内の点検調査用ドローン「Water Slider」と、貯水池、配水池などの水槽構造物や放流管の点検に適した水中ドローン「WATERi」を擁し、いずれも難所での異常検知を可能にした。最も劣化しやすい天井部をチェックできる点も顧客から評価され、都市部を中心に潜在需要は大きい。

 マンホールを活用したIoT(モノのインターネット)センサーシステム「SkyManhole」も有力だ。都市型水害や雨天時浸入水のモニタリングソリューションとして、雨水対策を目的に開発したもの。農業用のため池や水路、小さな河川での浸水対策にも導入実績を積み重ねている。局所的集中豪雨による浸水を早期に検知し、警戒態勢構築の迅速化や雨水対策施設の最適な運転支援に活用できる。

 株価は高値波乱の様相を呈しているものの、PBR(株価純資産倍率)0.9倍台、配当利回り3.6%台と、割安感は十分だ。

提供:ウエルスアドバイザー社

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