日経平均は323円高と大幅反発、午後は先物買いに上げ幅拡大―東証プライム銘柄7割超が上昇=17日後場

 17日後場の日経平均株価は前日比323円18銭高の2万7333円79銭と大幅反発。朝方は、16日の米国株式市場で、中堅銀行への信用不安が後退し、主要3指数が上昇した流れを受け、買いが先行した。いったん2万7200円台に乗せた後、伸び悩む場面もあったが、次第に盛り返した。後場は、先物に断続的な買いが入り、上げ幅を拡大し、一時2万7356円15銭(前日比345円54銭高)まで上伸した。一巡後は一服商状ながら、高値圏で推移した。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035.T>の47円強を筆頭に、ファーストリテ<9983.T>、アドバンテスト<6857.T>が26円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、空運、精密、陸運、など26業種が値上がりし、石油石炭製品、建設、海運など7業種が値下がりした。東証プライム銘柄では、全体の7割超が上昇した。

 東証プライムの出来高は16億4105万株、売買代金は3兆6788億円。騰落銘柄数は値上がり1350銘柄、値下がり423銘柄、変わらず62銘柄。

 市場からは「CTA(商品投資顧問業者)など短期マネーが主体だ。金融システム不安は完全に払拭されておらず、なお不安が残る。週末でもあり、ポジションを持ち越す状態ではない」(外資系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が堅調。HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>、島津製<7701.T>などの精密株や、東武<9001.T>、京王<9008.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株も高い。ソニーG<6758.T>、安川電機<6506.T>、村田製<6981.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株も買われ、第一三共<4568.T>、武田薬<4502.T>、協和キリン<4151.T>などの医薬品株も値を上げた。エムスリー<2413.T>、リクルートHD<6098.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株も引き締まった。

 半面、コスモエネH<5021.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株が軟調。大成建設<1801.T>、鹿島<1812.T>、大林組<1802.T>などの建設株も売られ、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株もさえない。大阪チタ<5726.T>、UACJ<5741.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株も安い。

 個別では、BBT<2464.T>、サンリオ<8136.T>がストップ高となり、日本新薬<4516.T>などが値上がり率上位。半面、エニグモ<3665.T>、ハブ<3030.T>、三住建設<1821.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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