<相場の読み筋>3月22日

2023/3/22 7:45

 21日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比316.02ドル高の3万2560.60ドル、ナスダック総合指数が同184.571ポイント高の1万1860.109ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億4634万株、ナスダック市場が45億9331万株だった。イエレン財務長官は同日の講演で、預金の取り付け騒ぎが発生した場合には、当局が預金の全額保護する方針を表明。また、米国の金融システムは、健全性保っていると指摘した。金融機関への過度な警戒感が後退し、金融株を中心に幅広い銘柄を買い戻す動きにつながった。NYダウ採用銘柄では、アメリカン・エキスプレスやナイキ、シェブロンなどが、値上がり率の上位に入っている。

 22日の東京株式は、反発後も堅調な展開か。日経平均株価は前営業日の20日に大幅反落した反動や、現地21日の欧米株式が上昇した動きを追い風に、買い先行スタートとなろう。米国と同様に金融機関への警戒感が後退し、金融関連株を中心に買い戻す動きがみられそう。ただ、現地22日には、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見を控えていることから、買い一巡後は、模様眺めムードが広がることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=132円台の半ば(20日は131円04-07銭)、ユーロ・円が1ユーロ=142円台の半ば(同139円64-68銭)と円安方向にある。21日のADR(米国預託証券)は円換算値で、クボタ<6326.T>、ソニーG<6758.T>、京セラ<6971.T>などが、20日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、20日の大阪取引所清算値比440円高の2万7110円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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