ウラン資源開発の中広核鉱業、22年12月期は純利益が前期比約3倍の5億香港ドル程度に

サーチナ

中国株

2023/3/23 9:21

 中国広核電集団の傘下でウラン資源開発を手掛ける中広核鉱業(01164/香港)が3月17日、2022年12月期通期の業績予告を発表し、純利益が前期に比べて3倍程度にまで増加する見通しを示した。

 業績予告によると、22年12月期通期の純利益は5億〜5億3000万香港ドルで、前期の1億7849万ドルから2.80〜2.97倍に増加する見込みだ。

 純利益が大きく増加する要因について同社は、天然ウラン取引価格の上昇により売上総利益率が高まったほか、カザフスタンのセミズバイ・ウラニウム有限責任事業組合の業績が好調だったこと、21年7月に持分の49%を取得したカザフスタンのウラン開発企業Ortalykの業績も前期に比べて大幅に成長したことを挙げている。

 同社は11年に香港メインボードに上場。15年にセミズバイ・ウラニウム社の持分の49%を取得して、セミズバイ・ウラニウム社が経営するウラン鉱山の天然ウラン製品権益の49%を獲得してウランの資源開発・取引を主業務とすると、16年にはカナダでもウラン鉱権益を取得するなど事業を拡大してきた。

 21年12月期の売上高は38億5953万ドル(同34.84%増)、純利益は1億7849万元(同15.00%増)。22年1〜6月期の売上高は24億1283万香港ドル(前年同期比13.07%増)、純利益は3億5512万元(同9.86倍)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ