日経平均は47円安と反落、底堅い展開で騰落銘柄数は上昇が優位=23日後場

 23日後場の日経平均株価は、前日比47円00銭安の2万7419円61銭と反落して取引を終えた。朝方から売りが先行し、午前9時6分には、同290円98銭安の2万7175円63銭を付けた。売り一巡後は、下げ渋る動きをみせたことや、時間外取引で米株価指数先物が上げ幅を拡大したことを支えに、下げ幅を縮小した。後場に入り、底堅い展開が続き、午後2時48分には同4円64銭安の2万7461円97銭まで値を戻す場面もみられた。為替市場ではドル・円相場が、1ドル=130円70銭台と、午後に入りもみ合い商状がとなっている。東証プライムの出来高は10億4119万株、売買代金は2兆4742億円。騰落銘柄数は値上がり1059銘柄、値下がり688銘柄、変わらず89銘柄で、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回った。

 市場では「まだ、金融株を中心にボラティリティー(変動率)が高い展開が続きそうで、消去法的に3月末の配当や権利を取る動きが中心になりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別指数は全33業種のうち、16業種が下落、17業種が上昇した。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株が下落。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も安い。NTT<9432.T>、KDDI<9433.T>などの情報通信株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株も軟調。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も弱い。一方、三井金属鉱業<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株が堅調だった。

 個別では、IBJ<6071.T>、冨士ダイス<6167.T>、HEROZ<4382.T>、日触媒<4114.T>、オプティム<3694.T>などが下落。半面、メガチップス<6875.T>、RPAH<6572.T>、ペッパー<3053.T>、サニーサイド<2180.T>、アイスタイル<3660.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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