【深センIPO】スマート製造向けテスト・組立設備の栄旗工業科技が13日に公募開始、1334万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/4/13 9:07

 深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、栄旗工業科技(蘇州)(301360/深セン)が4月13日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1334万株を発行予定で、公募価格は71.88元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2011年設立の民営企業で、18年に株式会社化した。スマート製造関連設備の研究開発、設計、生産、販売、技術サービスを主業務とする。特にスマート製造におけるテスト・測定、組立工程に重点を置き、顧客向けに単一機能の設備からセット設備を網羅したソリューションプランを提供している。主な製品は2D、3D寸法検査設備、外観検査設備、磁性材料機能検査設備、無線充電モジュール電気性能テスト設備、電池組立生産ラインなど。

 22年1〜6月期の売上構成はスマートテスト・測定設備が45.11%、治具および部品販売が43.69%、スマート組み立て設備が6.15%。20年におけるコンシューマーエレクトロニクス分野での中国市場シェアは約4%となっている。アップル、アマゾンなどコンシューマーエレクトロニクス企業、立訊精密、信維通信、富士康、仁宝電脳などのEMS(製造請負企業)と安定的な提携関係を築いている。無線充電関連設備を中心に高い技術力と研究開発力、サービス能力を持つ一方で、ここ数年は生産設備稼働率が100%を超える過負荷状態となっており、上場に伴う資金調達による生産設備拡大が急務となっている。

 22年12月期の売上高は3億5967万元(前期比23.74%増)、純利益は6744万元(同17.37%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が2500万〜2800万元(前年同期比9.24〜22.35%増)、純損益が590万〜690万元の赤字(前年同期比41.45〜65.42%の赤字増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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