鉄鋼大手の鞍鋼、鉄鋼需要の戻り鈍く23年1〜3月期は赤字転落

サーチナ

中国株

2023/4/18 9:24

 中国の鉄鋼大手、鞍鋼(00347/香港)が4月14日に23年12月期第1四半期(1〜3月期)の業績予告を発表し、鉄鋼の需要回復が思わしくなく赤字に転落する見通しであることを明らかにした。

 業績予告によれば、23年1〜3月期の会社株主に帰属する純損益は約1億4900万人民元での赤字で、14億8200万元の黒字だった前年同時期から赤字に転落する見通し。非経常損益を差し引いた純損益も1億5000万元で、前年同時期の15億1900万元から赤字転落となる。

 赤字転落の主な要因について同社は、当期における中国の鉄鋼ニーズ回復ペースが想定を下回り、鉄鋼価格が低位のまま推移する一方でコストは高止まりしたままで、鉄鋼業界全体が厳しい状況にあったと説明。その中でマーケティングを積極的に行い市場シェアの拡大、中心製品のコスト改善などに努めたものの、前年同時期に比べて鋼材価格が大きく下落した影響を打ち消すには至らず業績が悪化したとしている。

 22年12月期の売上高は1310億7200万元(前期比3.71%減)、純利益は1億5600万元(同97.76%減)、会社株主に帰属する純利益は1100万元(同99.84%減)だった。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ