日経平均は29円高と小反発、終盤にかけ伸び悩む―新規材料乏しく手控え=24日後場

 24日後場の日経平均株価は前週末比29円15銭高の2万8593円52銭と小反発。朝方は、前週末の米国株高を支えに買いが先行した。日経平均は二進一退の動きとなり、前場中盤には2万8680円65銭(前週末比116円28銭高)まで値を上げた。ただ、買いは続かず、その後は利益確定売りに傾き、後場終盤にかけて伸び悩んだ。新規の手掛かり材料に乏しく、手控え気分が強まった。

 東証業種別株価指数(全33業種)では、空運、陸運、医薬品など21業種が値上がりし、海運、鉄鋼、銀行など12業種が値下がりした。東証プライム銘柄の61.8%が上昇した。

 東証プライムの出来高は8億2685万株、売買代金は2兆507億円。騰落銘柄数は値上がり1135銘柄、値下がり614銘柄、変わらず87銘柄。

 市場からは「年初来高値圏にあり、上値が重いのは当然だが、一方で下値も堅く、仕掛け売りも出にくい。主要企業の決算や、日銀の金融政策決定会合(開催は27-28日)、さらにFOMC(米連邦公開市場委員会、同5月2-3日)を控え、動きづらい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株や、JR西日本<9021.T>、JR東海<9022.T>、小田急<9007.T>などの陸運株が堅調。中外薬<4519.T>、小野薬<4528.T>、大塚HD<4578.T>などの医薬品株や、任天堂<7974.T>、コクヨ<7984.T>、ミズノ<8022.T>などのその他製品株も高い。浜ゴム<5101.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株や、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>、セイコーG<8050.T>などの精密株も引き締まった。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。JFEHD<5411.T>、日本製鉄<5401.T>、合同鉄<5410.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株も安い。三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>、あおぞら<8304.T>などの銀行株も売られ、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株もさえない。

 個別では、DDHD<3073.T>、ひらまつ<2764.T>、東名<4439.T>などが値上がり率上位。半面、メディアドゥ<3678.T>、リソー教育<4714.T>、JTEC<3446.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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