日経平均は10円程度安、円高を受け軟調な展開=11日前場

 11日午前10時すぎの日経平均株価は、前日比10円程度安い2万9112円前後で推移する。午前9時28分には、同93円47銭安の2万9028円71銭を付けている。朝方から、きのう10日に反落した弱い動きが継続、一時プラスに転じる場面もみられたが。外国為替市場で、円がドルやユーロに対して、円高方向に振れていることも意識され、輸出関連銘柄などが、軟調な動きとなっている。現地10日の米国株式は、NYダウが3日続落した一方、ナスダック総合指数は反発するなど、まちまち。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所清算値比85円安の2万9055円だった。

 業種別では、21業種が下落し、12業種が上昇。三井金<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株が下落。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も安い。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、ヤマハ<7951.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も軟調。三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株や、大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株も弱い。一方、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が堅調に推移する。

 個別では、アジアパイル<5288.T>、ファイズHD<9325.T>、セレス<3696.T>、協和キリン<4151.T>、ケミコン<6997.T>などが下落。半面、OATアグリ<4979.T>、じげん<3679.T>、ミツバ<7280.T>、スペース<9622.T>、オカムラ<7994.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時時点で、1ドル=134円トビ台(10日は135円23-25銭)、1ユーロ=147円台の前半(同148円27-31銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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