<相場の読み筋>5月12日

2023/5/12 7:45

 11日の米国株式は、NYダウが前日比221.82ドル安の3万3309.51ドルと4日続落、ナスダック総合指数は同22.065ポイント高の1万2328.507ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億4465万株、ナスダック市場が43億1511万株だった。前日の通常取引終了後、1-3月決算を発表したウォルト・ディズニーが、動画配信サービスの有料会員数が落ち込んだことを嫌気され急落した。また、米地銀の持株会社パックウエスト・バンコーブが同日、前週に大規模な資金流出が発生したと発表。地銀に対する経営不安が高まり、金融株が下落したことも重し。米4月PPI(生産者物価指数)が前月比0.2%上昇し、市場予想平均値の同0.3%上昇を下回った。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アルファベット(グーグルの持ち株会社)やネットフリックス、テスラなどが買われた。

 12日の東京株式は、もみ合いとなりそう。決算発表がピークとなることから、決算を手がかりとした個別銘柄に物色の矛先が向かうとみられ、「森(全体)よりも木(個別)を見る」の傾向が強まりそう。また、5月限株価指数先物・オプションSQ(特別清算指数)値の算出日にあたることから、SQの市場推定値が意識される場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=134円台の半ば(11日は134円54-56銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=146円台の後半(同147円04-08銭)とやや円高方向にある。11日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、ZHD<4689.T>、楽天グループ<4755.T>などが、11日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所清算値比10円高の2万9130円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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