<相場の読み筋>5月17日

2023/5/17 7:45

 16日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比336.46ドル安の3万3012.14ドル、ナスダック総合指数が同22.156ポイント安の1万2343.053ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億1249万株、ナスダック市場が40億3097万株だった。米4月小売売上高が前月比0.4%増となり、市場予想平均の同0.8%増を下回った。また、ウォルマートが24年1月期の収益予想を引き下げたこともあり、消費動向の先行きに警戒感が高まる格好となり、同社株をはじめ他の消費関連株も軟調に推移した。NYダウ採用銘柄では、ナイキやスリーエム(3M)、アムジェンなどが値下がり率の上位に入っている。

 17日の東京株式は、堅調な展開か。連日の強地合いが継続し、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、買い一巡後は、日経平均株価の25日騰落レシオが、きのう時点で155.29%まで上昇。過熱気味とされる120%を大きく上回る状況が続いているだけに、短期的な過熱感を警戒し、売り圧力が強まる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=136円台の前半(16日は135円79-81銭)、ユーロ・円が1ユーロ=148円台の前半(同147円85-89銭)と、円安方向に振れている。16日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、オムロン<6645.T>、TDK<6762.T>、ローム<6963.T>などが、16日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、16日の大阪取引所清算値比30円高の2万9870円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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