【深センIPO】電動工具メーカーの浙江普莱得電器が19日に公募開始、1900万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/5/18 9:22

 深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、浙江普莱得電器(301353/深セン)が5月19日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1900万株を発行予定で、公募価格は35.23元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2005年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。電動工具の研究開発、設計、製造、販売を主業務としており、ODM(委託設計・生産)製造とともに、自社ブランド製品の製造、販売も手掛ける。製品は、電熱系、スプレー系、ハンマー系、送風・吸引系、ドリル系、スチーム系の6カテゴリ300型式に及び、DIY、工業製造、建築、造園造林など幅広い分野で利用されている。持続的な技術革新、豊富な設計・製造経験、クイックレスポンスとアフターサービスの充実により、スタンレー・ブラック&デッカー、ボッシュ、マキタ、メタボ、アインヘルなどの国際的にODM製品を提供しており、欧州、米州、アジア太平洋など100近い国・地域に製品を輸出している。

 22年12月期の売上構成は、スプレー系が37.73%、電熱系が36.10%、送風・吸引系が10.51%、ハンマー系が10.48%となっている。充実した管理体系に裏付けられた高品質な製品、欧米を始めとする多くの国・地域の認証を取得していること、設立当初から技術センターを持ち、中国国内の複数の大学と研究協力を進めていること、世界の各地域を網羅する販売、サービスネットワークを構築しているほか、大手ECプラットフォームを通じたオンライン販売戦略も展開していること、充実した人材育成体制を整えていることなどを強みとする一方で、今後の発展に向けた生産能力が不足していること、国内外の著名企業に比べて経営規模とブランド影響力が小さいことなどが課題となっている。

 22年12月期の売上高は7億363万元(前期比4.59%増)、純利益は9916万元(同4.21%増)。23年1〜3月期の売上高は1億5845万元(前年同期比2.01%減)、純利益は1531万元(同39.69%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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