【上海IPO】北京神舟航天軟件技術、初値は公開価格からほぼ倍増の25.19元

サーチナ

中国株

2023/5/25 9:12

 システムインテグレーション企業の北京神舟航天軟件技術(688562/上海)が5月24日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格12.68元に対し、初値は98.65%高い25.19元だった。終値は同2.26倍の28.60元だった。

 同社は00年設立の国有企業で、21年に株式会社化した。基本ソフトウェアや工業用ソフトウェアの開発、情報技術サービス、主に宇宙事業や中国共産党・人民解放軍向けの情報システムインテグレーションサービスを手掛ける。宇宙事業では火星探査プロジェクト、月面探査プロジェクト、有人宇宙ステーション、衛星ナビゲーションシステムなど中国の重要宇宙開発プロジェクトのデータ管理を支援してきた。19年の中国国防軍需工業向け工業用ソフトウェア市場で1位のシェアを獲得した。

 22年12月期の売上高は18億9451万元(前期比26.16%増)、純利益は6804万元(同41.59%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が3億〜3億6000万元(前年同期比11.82%減〜5.81%増)、純損益が100万元の赤字〜300万元の黒字(前年同時期は273万元の赤字)。

 新規上場に伴い調達予定の5億5062万元(約108億円)は、約33%の1億7967万元を製品研究製造協同ソフトウェア開発・アップグレードプロジェクトに、約28%の1億5206万元を「神通」データバンクシリーズ製品開発・アップグレードプロジェクトに、約7%の4079万元を宇宙関連製品学際協同設計シミュレーション・プラットフォーム研究開発プロジェクトに、約20%の1億1070万元をASP+プラットフォーム研究開発プロジェクトに、約12%の6739万元を総合サービス能力づくりプロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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