松屋R&D「本来の成長路線に戻る」=後藤秀隆社長に聞く(1)
2023/6/28 10:15
松屋アールアンドディ(松屋R&D)<7317.T>は縫製工程を自動化する独自技術が強み。縫製自動機の開発・製造・販売のほか、血圧計センサーのカフ(腕帯)、カーシート、エアバッグなどの製造・販売している。各製品の需要は世界的に大きく、コロナ禍が一区切りついたことから、同社は今後、より一層のグローバル展開を推進していく考えだ。同社の現状と今後について後藤秀隆社長に聞いた。
――2023年3月期の業績は好調で、連結売上高は71億6400万円(前期比27.0%増)、営業利益は6億1100万円(同72.2%増)と、大幅な増収増益を達成しました。
「22年3月期がコロナ禍で苦戦した反動から、前期の売上高、利益は大きく伸びました。現状では本来の70%程度といったところですが、ようやく成長路線に戻ってきたという状況です。コロナ禍で2年間をロスしたようなものです。ただ、サプライチェーン、生産拠点を見直すきっかけになったことも事実で、それが今後の成長につながっていくと思います。メディカルヘルスケア事業、セイフティシステム事業など、当社の事業の潜在的な成長力は大きく、ウクライナ情勢、物価高騰などは注意しなければいけませんが、今後は本格的な成長継続が見込めるでしょう。24年3月期については、売上高74億円(前期比3.3%増)、営業利益7億3000万円(同19.3%増)を見込んでいます」
<潜在的な需要大きく海外も拡大へ>
――メディカルヘルスケア事業の今後についてはどう考えていますか。
「従来のカフを中心に、リハビリ用ロボットなど医療機器販売にも力を入れていきます。カフについてはいまやコロナ禍の影響はほとんどなく、既に成長路線を回復しています。また、リハビリ用ロボットはポーランドのグローバル医療機器メーカーEGZOTech(EGZO)社と日本総代理店契約を締結し、EGZO社のEMG(表面筋電図)を利用した脳梗塞(こうそく)の多目的リハビリ用ロボットの製造、販売を行っています。新規事業として注力しており、現在は大手商社の子会社や高級リハビリセンターなどにテスト出荷している段階です。患者の評判はよく、年内にも売上を計上したいところです。EGZO社の新機種2機体の投入も計画しています」(2)へつづく
提供:ウエルスアドバイザー社
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