<相場の読み筋>6月30日

2023/6/30 7:45

 29日の米国株式は、NYダウが前日比269.76ドル高の3万4122.42ドルと反発、ナスダック総合指数は同0.419ポイント安の1万3591.331ポイントと3日ぶりに小反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億2331万株、ナスダック市場が41億9717万株だった。FRB(米連邦準備制度理事会)は28日、大手銀行23行に対するストレステスト(健全性審査)の結果を発表。対象銀行の全てが、不況時でも規制上の資本を維持できることが明らかとなり、金融株を中心に上昇。また、1-3月実質GDP(国内総生産)が季節調整済みで前期比2.0%増となり、市場予想平均の同1.4%増を上回ったことも好感された。NYダウ採用銘柄では、JPモルガンやゴールドマン・サックス、ビザなどが、値上がり率の上位に入っている。

 30日の東京株式は、軟調な展開か。きのう29日の日経平均株価は続伸したものの、買い一巡後は上値を抑えられる格好だったことや、四半期末、月末、週末が重なるほか、ETF(上場投資信託)による分配金ねん出のための売りも警戒されていることから、積極的な買いも期待しにくく、様子見姿勢が強まることが想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の後半(29日は144円31-33銭)とやや円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の前半(同157円52-56銭)とやや円高に振れている。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キーエンス<6861.T>、トヨタ<7203.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、29日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所清算値比変わらずの3万3180円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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