日経平均は72円安と続落、米ハイテク株安で半導体関連などに売りも下げ渋る=21日前場

 21日前場の日経平均株価は前日比72円60銭安の3万2417円92銭と続落。朝方は、20日の米国株式市場でハイテク株中心に下落した流れを受け、半導体関連などに売りが先行した。株価指数先物売りを交えて日経平均は下げ幅を拡大し、前場の早い段階で3万2080円95銭(前日比409円57銭安)まで下押しした。一巡後は下げ渋りの動きを強め、前引け近くには3万2423円69銭(同66円83銭安)まで引き戻した。一方、TOPIX(東証株価指数)は、「ラージ70」など大型株指数の底堅い動きを支えに、前日比5.85ポイント高の2266.75ポイントと反発した。

 日経平均マイナス寄与度では、東エレク<8035.T>の107円弱を筆頭にアドバンテスト<6857.T>が73円強、信越化<4063.T>が10円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、医薬品、電気・ガス、パルプ・紙など25業種が値上がりし、海運、金属製品、銀行など8業種が値下がりした。

 東証プライムの出来高は6億2025万株、売買代金は1兆6933億円。騰落銘柄数は値上がり895銘柄、値下がり840銘柄、変わらず100銘柄。

 市場からは「日経平均は、値がさの半導体関連株に足を引っ張られたが、一方で大型株は総じてしっかりで、内容はさほど悪くない。ただ、決算シーズン入りで、これからは個別株物色が中心になってくる」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、第一三共<4568.T>、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株が堅調。東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>、北陸電力<9505.T>などの電気・ガス株も高い。日本紙<3863.T>、王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ・紙株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も引き締まった。T&DHD<8795.T>、東京海上<8766.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株も買われた。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株が軟調。SUMCO<3436.T>、三益半導<8155.T>などの金属製品株や、三井住友<8316.T>、七十七銀行<8341.T>、九州FG<7180.T>などの銀行株も値を下げた。オンワードH<8016.T>、デサント<8114.T>などの繊維製品株も安く、スクリン<7735.T>、TDK<6762.T>、安川電機<6506.T>などの電機株も売られた。

 個別では、ゲンキードラ<9267.T>、そーせい<4565.T>、ミダックHD<6564.T>などが値上がり率上位。半面、サーバーW<4434.T>、さくら<3778.T>、エムアップH<3661.T>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社

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