日経平均は175円安と3日続落、2カ月半ぶり3万1500円割れ―アジア株安が重し=18日後場

 18日後場の日経平均株価は前日比175円24銭安の3万1450円76銭と3日続落。終値で心理的なフシ目となる3万1500円を割り込むのは6月1日(3万1148円01銭)以来ほぼ2カ月半ぶり。後場は、再び下げ幅を広げて始まった。先物売りを交えて軟化し、一時は前場終値を244円下回る水準まで押し戻された。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数などアジア株が軟調に推移し、重しとして意識された。大引けにかけては下げ渋ったが、戻りは限定された。

 朝方は、17日の欧米株安を受け、売りが先行していた。中国不動産開発会社・中国恒大集団の米連邦破産法の適用申請で中国景気の先行き不安もあり、寄り付き直後には下げ幅が350円に達した。一巡後は切り返し、上げに転じる場面もあったが、買いは続かず、前場終値は3万1565円21銭(同60円79銭安)だった。

 日経平均マイナス寄与度では、ファストリテ<9983.T>の38円強を筆頭にダイキン<6367.T>が14円強、信越化<4063.T>が11円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、電気・ガス、小売、建設、陸運など30業種が値下がりし、卸売、パルプ・紙、石油石炭製品の3業種が値上がりした。東証プライム銘柄の78.9%が下落した。

 東証プライムの出来高は11億9796万株、売買代金は2兆8832億円。騰落銘柄数は値上がり334銘柄、値下がり1448銘柄、変わらず53銘柄。

 業種別では、東電力HD<9501.T>、中部電力<9502.T>、関西電力<9503.T>、北陸電力<9505.T>などの電気・ガス株が下落。三越伊勢丹<3099.T>、高島屋<8233.T>、7&iHD<3382.T>などの小売株や、大和ハウス<1925.T>、積水ハウス<1928.T>、鹿島<1812.T>などの建設株も安い。小田急<9007.T>、西武HD<9024.T>、NXHD<9147.T>などの陸運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も軟調。第一三共<4568.T>、中外薬<4519.T>、大塚HD<4578.T>などの医薬品株や、明治HD<2269.T>、アサヒ<2502.T>、山パン<2212.T>などの食料品株も売られた。

 半面、三菱商<8058.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株が堅調。日本紙<3863.T>、北越コーポ<3865.T>などのパルプ・紙株も引き締まり、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株が強含んだ。

 個別では、ギフティ<4449.T>、ミダックHD<6564.T>、住友林<1911.T>などが値下がり率上位。半面、TOB(株式公開買い付け)対象のT&K<4636.T>(監理)がストップ高となり、円谷FH<2767.T>、さくら<3778.T>などの上げも目立った。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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