<一撃!裏銘柄>物価高はワックス市況にも波及、テクニカル妙味絶大――日精蝋

株式

2023/9/21 12:02

 国内唯一のワックス専業メーカーの日本精蝋<5010.T>は、世界30カ国以上に輸出販売を展開していることから、市況拡大の恩恵を受けるポジションにある。

 世界的なリオープン(経済活動再開)により、キャンドルや化粧品、包装向けなどのワックス需要が回復している。耐紫外線性や、粉体の固結を防止するアンチケーキング、優れた断熱性などで評価の高い同社製品の引き合いが拡大する局面だ。一部調査では、ワックスの市場規模は年平均成長率6.3%で2030年に158億ドルに達すると予想されている。同社は植物性ワックスに注力し、特に米ぬか由来の「ライスブランワックス」の開発に重点を置いている。米ぬかワックスの市場成長性は大きく、量産化に向けて期待感が高まる。

 同社は資源エネルギー庁が実施する、省エネ法に基づく事業者クラス分け評価制度で最高評価とされるSクラス(優良事業者)格付けを取得。こうしたことも相まって、ESG(社会的責任投資)視点でも新たな評価余地を残す。

 テクニカル面でも目が離せない。株価は長らく調整が続いたが、ここにきて5日移動平均線と25日線がゴールデンクロスを形成し、週足パラボリックが陽転するSAR-H(123.5円)を射程圏にとらえている。また、直近の主だった戻り高値は22年9月高値193円、23年3月154円と、6カ月ごとに急騰しており、「対等数値」と「期日向かい」が一致する絶好のエントリーポイントに映る。

提供:ウエルスアドバイザー社

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