<相場の読み筋>9月22日

2023/9/22 7:45

 21日の米国株式は、3日続落した。NYダウが前日比370.46ドル安の3万4070.42ドル、ナスダック総合指数が同245.143ポイント安の1万3223.985ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億5473万株、ナスダック市場が47億6227万株だった。米週間の新規失業保険申請件数が20万1000件となり、市場予想平均の22万5000件を下回った。堅調な労働市場の動向を受け、FRB(米連邦準備制度理事会)による金利の高止まりが意識され、米10年物国債の利回りが4.49%に上昇(価格は下落)。相対的な割高感が意識されハイテク株を中心に下落した。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アマゾン・ドット・コムやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、アドビなどが下落した。

 22日の東京株式は、落ち着きどころを探る展開か。日経平均株価は、きのう21日に大幅に3日続落した動きや、現地21日の欧米株式が下落したことから、売り先行スタートが見込まれる。売り一巡後は、直近3日間で960円強の下げとなっていたこともあり、戻りを試す場面もありそう。ただ、日銀の金融政策決定会合の結果や、取引終了後に予定されている植田和男日銀総裁の会見の内容を確認したいとして、見送りムードが強まりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の半ば(21日は148円24-26銭)、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の前半(同157円96銭-158円00銭)と円高方向に振れている。

 21日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ニデック<6594.T>、東エレク<8035.T>、ソフバンG<9984.T>などが、21日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、21日の大阪取引所清算値比380円安の3万2030円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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