日経平均は168円安と4日続落、日銀の大規模緩和維持で下げ幅急縮小の場面も=22日後場

 22日後場の日経平均株価は前日比168円62銭安の3万2402円41銭と4日続落。昼休みの時間帯に日銀は金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の現状維持を決定した。円が弱含むとともに買い戻しを誘発した。日経平均は下げ幅を急速に縮小し、一時3万2535円67銭(前日比35円36銭安)まで引き戻す場面があった。その後は、上値が重くなり、大引けにかけては3万2400円近辺で推移した。前場は、21日の米国株安を受け、売り優勢となり、早い段階で3万2154円53銭(同416円50銭安)まで下落していた。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定的だった。

 終値ベースでの日経平均マイナス寄与度では、ファストリテ<9983.T>の30円強を筆頭にダイキン<6367.T>が14円強、ソフバンG<9984.T>が12円と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、電気・ガス、非鉄金属、卸売など25業種が値下がりし、鉱業、空運、銀行など8業種が値上がりした。東証プライム銘柄の50.3%が下落した。

 東証プライムの出来高は16億873万株、売買代金は3兆8813億円。騰落銘柄数は値上がり839銘柄、値下がり924銘柄、変わらず73銘柄。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。東電力HD<9501.T>、東北電力<9506.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気・ガス株も安い。住友鉱<5713.T>、住友電工<5802.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株や、丸紅<8002.T>、三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株も軟調。大林組<1802.T>、積水ハウス<1928.T>、住友林<1911.T>などの建設株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株もさえない。アステラス薬<4503.T>、住友ファーマ<4506.T>、大塚HD<4578.T>などの医薬品株も売られた。

 半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が堅調。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株も高く、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>、楽天銀行<5838.T>などの銀行株も買われた。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も引き締まった。

 個別では、DDグループ<3073.T>、ウエルシアH<3141.T>、富士急<9010.T>などが値下がり率上位。半面、SANKYO<6417.T>がストップ高となり、日テレHD<9404.T>、三菱紙<3864.T>などの上げも目立った。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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