<相場の読み筋>9月28日

2023/9/28 7:45

 27日の米国株式は、NYダウが前日比68.61ドル安の3万3550.27ドルと続落、ナスダック総合指数は同29.239ポイント高の1万3092.849ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億2173万株、ナスダック市場が46億3318万株だった。米エネルギー情報局は週間の米石油在庫統計を発表。原油在庫が前週比200万バレル減少し、市場予想平均の30万バレル減少を大きく上回った。強い需要からNY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が続急伸。原油価格の上昇によるインフレ警戒が強まり、NYダウは一時310ドルを超える下げをみせる場面があった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、インテルやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、アルファベット(グーグルの持ち株会社)などが上昇した。

 28日の東京株式は、もみ合いか。きのう27日の日経平均株価は、売り先行後、取引終了にかけて上げ転換し、底堅い展開だった。堅調な地合いの継続が見込まれるものの、配当再投資による買いと機関投資家によるリバランス売りが予想され、売り買いが交錯する場面もありそう。また、相場の先行きを占ううえで、約220円とされる配当落ち分を、即日で埋められるかもポイントになりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の半ば(27日は149円02-04銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の前半(同157円45-49銭)と円高方向にある。

 27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ZHD<4689.T>、ニデック<6594.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、27日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比50円安の3万2100円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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