<相場の読み筋>10月3日

2023/10/3 7:45

 2日の米国株式は、NYダウが前週末比74.15ドル安の3万3433.35ドルと続落、ナスダック総合指数が同88.451ポイント高の1万3307.773ポイントと4日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億8913万株、ナスダック市場が42億9160万株だった。米9月ISM(サプライマネジメント協会)製造業景況指数が49.0となり、市場予想平均の47.9を上回った。好不況の境目とされる50に接近し、引き締め的な政策が継続するとの見方が強まり、米10年物国債の利回りが一時4.7%台に上昇(価格は下落)する場面がみられ、相場の重しとなった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、エヌビディアやアルファベット(グーグルの持ち株会社)、メタ(旧フェイスブック)などが買われた。

 3日の東京株式は、軟調な展開か。きのう2日の日経平均株価は、戻り待ちの売りに押され安値引けとなった。弱い動きが継続するとみられるなか、買い手がかり難もあり、様子見姿勢が強まりそうだ。消去法的に、月次売上高(速報)で好調が続いていることが確認された百貨店や、インバウンド(訪日外国人観光客)関連などに物色の矛先が向かう場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の後半(2日は149円74-76銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=157円前後(同158円31-35銭)と円高に振れている。2日のADR(米国預託証券)は円換算値で、LINEヤフ<4689.T>、日本製鉄<5401.T>、ニデック<6594.T>などが、2日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、2日の大阪取引所清算値比210円安の3万1610円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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