日経平均は711円安と大幅に5日続落、今年2番目の下げ幅―4カ月半ぶり安値水準=4日後場

 4日後場の日経平均株価は前日比711円06銭安の3万526円88銭と大幅に5営業日続落した。下げ幅は8月2日(768円89銭安)に次いで今年2番目の大きさ。終値で心理的なフシ目となる3万1000円を大きく割り込み、5月17日(3万93円59銭)以来、4カ月半ぶりの安値水準となる。

 朝方は、広範囲に売りが先行した。3日の米国株式市場では、金融引き締めの長期化が警戒され、長期金利の上昇とともに主要株価指数が大きく下落。この流れを受け、日経平均は下げ幅を拡大した。日本時間4日の米時間外取引で長期金利が一段と上昇し、香港ハンセン指数などアジア株安も重しとなり、後場終盤には3万487円67銭(前日比750円27銭安)まで下押しした。

 日経平均マイナス寄与度では、ファーストリテ<9983.T>の62円弱を筆頭に東エレク<8035.T>が61円強、アドバンテスト<6857.T>が56円強と続いた。東証業種別株価指数は全33業種が値下がりし、東証プライム銘柄の92.1%が下落した。

 東証プライムの出来高は20億2967万株、売買代金は4兆4588億円。騰落銘柄数は値上がり132銘柄、値下がり1690銘柄、変わらず13銘柄。

 市場からは「米金利上昇への懸念は根強く、海外投資家は買いポジションを落としている。ただ、売り圧力が残る中、銘柄によっては下値を拾う動きも散見され、先行きを見据えた買いも入り始めているようだ」(外資系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株が下落。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株も安い。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も売られ、東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>、中部電力<9502.T>などの電気・ガス株も値を下げた。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も軟調。オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>、三菱HCキャ<8593.T>などのその他金融株もさえない。

 個別では、リケンNPR<6209.T>、芝浦機械<6104.T>、サーバーW<4434.T>などが値下がり率上位。半面、ケーヨー<8168.T>(監理)、イーレックス<9517.T>、クスリアオキ<3549.T>などの上げが目立った。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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