日経平均は80円安と反落、引けにかけ弱含む―米雇用統計を前に手控え=6日後場

 6日後場の日経平均株価は前日比80円69銭安の3万994円67銭と反落。朝方は、5日の米国株安を受け、売りが先行した。日経平均は前場の早い段階で3万928円16銭(前日比147円20銭安)まで下落した。その後、先物買いを交えて持ち直し、一時3万1160円45銭(同85円09銭高)まで値を上げたが、戻り売りに抑えられ、前引けにかけては軟化した。後場は、再度プラス圏に戻す場面もあったが、買いは続かず、大引けにかけて弱含み、3万1000円割れ水準に押し戻された。3連休や、日本時間今晩に発表される米9月雇用統計を前に手控え気分となった。なかで、半導体関連株を中心に引き続き軟調となり、指数の重しとなった。

 日経平均マイナス寄与度では、東エレク<8035.T>の31円強を筆頭にファーストリテ<9983.T>が20円弱、アドバンテスト<6857.T>が19円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、パルプ・紙、電気・ガスなど21業種が値上がりし、鉱業、精密、電機など12業種が値下がりした。東証プライム銘柄の69.9%が上昇し、TOPIX(東証株価指数)の小幅続伸(前日比0.32ポイント高の2264.08ポイント)につながった。

 東証プライムの出来高は14億3721万株、売買代金は3兆2000億円。騰落銘柄数は値上がり1284銘柄、値下がり507銘柄、変わらず46銘柄。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>などの精密株や、ファナック<6954.T>、ルネサス<6723.T>、太陽誘電<6976.T>、村田製<6981.T>などの電機株も売られた。三菱UFJ<8306.T>、楽天銀行<5838.T>などの銀行株も安い。ダイキン<6367.T>、日立建機<6305.T>、三井ES<7003.T>などの機械株や、ENEOS<5020.T>、富士石油<5017.T>などの石油石炭製品株もさえない。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が堅調。王子HD<3861.T>、三菱紙<3864.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ・紙株も高い。東北電力<9506.T>、関西電力<9503.T>、東ガス<9531.T>などの電気・ガス株も買われた。味の素<2802.T>、キユーピー<2809.T>、JT<2914.T>などの食料品株も値を上げた。

 個別では、力の源HD<3561.T>、MSOL<7033.T>、M&A総研<9552.T>などが値下がり率上位。半面、三陽商<8011.T>がストップ高となり、ジンズHD<3046.T>、やまみ<2820.T>などの上げも目立った。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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