日経平均は1円高と小幅続伸、再度プラス圏入り―半導体関連株買いが支え=18日後場

 18日後場の日経平均株価は前日比1円96銭高の3万2042円25銭と小幅続伸。朝方は、17日の米ハイテク株安が重しとなり、売りが先行した。日経平均はいったん上げに転じたが、再度軟化し、前場前半には3万1866円95銭(前日比173円34銭安)まで値を下げた。一巡後は、前場終盤にかけて下げ渋ったが、戻りは限定的だった。後場は、弱調子で始まった後、再度プラス圏入りし、終盤には3万2101円47銭(同61円18銭高)まで値を上げた。18日に半導体開発で英アーム、台湾積体電路製造(TSMC)と協業すると発表したソシオネクス<6526.T>が上伸し、他の半導体関連株にも買いが波及し、指数を支えた。ただ、大引けにかけては上値が重くなった。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035.T>の29円強を筆頭に塩野義薬<4507.T>が7円強、京成<9009.T>が6円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉱業、陸運、銀行、石油石炭製品など19業種が値上がりし、医薬品、ガラス土石、非鉄金属など14業種が値下がりした。東証プライム銘柄の64.4%が上昇した。

 東証プライムの出来高は12億6170万株、売買代金は3兆3556億円。騰落銘柄数は値上がり1184銘柄、値下がり582銘柄、変わらず70銘柄。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。JR東海<9022.T>、JR西日本<9021.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株も高く、りそなHD<8308.T>、みずほ<8411.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も買われた。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、かんぽ生命<7181.T>、T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株も堅調。日本製鉄<5401.T>、合同鉄<5410.T>、大和工<5444.T>などの鉄鋼株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も引き締まった。

 半面、第一三共<4568.T>、武田薬<4502.T>、協和キリン<4151.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株が軟調。ガイシ<5333.T>、東海カーボン<5301.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株や、住友電工<5802.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株も安い。王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>、三菱紙<3864.T>などのパルプ・紙株もさえず、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株も値を下げた。

 個別では、ネットプロテ<7383.T>、ハピネット<7552.T>、FIG<4392.T>などの上げが目立った。半面、アドクリ<8798.T>、ベイカレント<6532.T>、GMOPG<3769.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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