日経平均が294円安と大幅反落、売り一巡後は下げ渋る動きに=30日後場

 30日後場の日経平均株価は、前週末比294円73銭安の3万696円96銭と大幅反落して取引を終えた。前週末の大幅反発の反動で朝方から売りが先行し、弱含みで推移。日銀金融政策決定会合の結果発表をあす31日に控えることから、会合の内容を確認したいとして、手控えムードも広がったようだ。午後1時37分には、同453円40銭安の3万538円29銭と、きょうの安値を付ける場面がみられたが、下げ渋る動きがみられ、取引終了にかけて下げ幅を縮小した。外国為替市場では1ドル=149円60銭台と、もみ合い。東証プライムの出来高は29億517万株、売買代金は5兆6674億円。騰落銘柄数は値上がりが206銘柄、値下がりが1422銘柄、変わらず27銘柄だった。

 市場では「日経平均株価は24日の安値3万551円を一時割り込むなど弱含みで、4日の安値3万487円が下値として意識される」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、31業種が下落、電気・ガスと電気機器の2業種が上昇。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株が安い。帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も下落。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も弱い。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も軟調だった。一方、中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>の電気・ガス株が上昇した。

 個別では、トプコン<7732.T>、日野自<7205.T>、スクロール<8005.T>、オムロン<6645.T>、エンプラス<6961.T>などが下落。半面、日清粉G<2002.T>、大阪ガス<9532.T>、M&A総研<9552.T>、栗本鉄<5602.T>、ips<4390.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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