日経平均が161円高と反発、プライム85%の銘柄が上昇=31日後場

 31日後場の日経平均株価は、前日比161円89銭高の3万858円85銭と反発して取引を終えた。きのうの弱い動きや日銀の金融政策決定会合の発表待ちで、朝方は弱含みで推移する場面があった。後場の取引開始前、日銀金融政策決定会合の内容が公表され、YCC(長期金利金利操作)について目標は引き続きゼロ程度としつつ、その上限のメドを1.0%にすることが明らかとなった。「現状の金利高を容認する格好」(中堅証券)となり他の政策については変更がみられなかったことから、午後1時10分には、同276円70銭高の3万973円66銭と、きょうの高値を付けた。その後、戻り待ちの売りに上げ幅を縮小する場面もみられたが、取引終了にかけて引き締まった。

 外国為替市場では1ドル=150円10銭台と、足元ではもみ合い。東証プライムの出来高は19億8478万株、売買代金は4兆6793億円。騰落銘柄数は値上がりが1418銘柄、値下がりが222銘柄、変わらず19銘柄で、85%の銘柄が上昇した。

 市場では「決算内容を材料視する売買で荒い値動きとなる銘柄もあるが、好業績銘柄の押した場面は格好の拾い場となりそう」(同)との声が聞かれた。

 業種別株価指数33業種では、30業種が上昇、3業種が下落。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、ニッスイ<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株が高い。アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株や、7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も上昇した。AGC<5201.T>、特殊陶<5334.T>などのガラス土石株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も堅調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株もしっかりだった。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落した。

 個別では、リケンテクノ<4220.T>、明電舎<6508.T>、ストライク<6196.T>、アンリツ<6754.T>、日本新薬<4516.T>などが上昇。半面、マクニカHD<3132.T>、山九<9065.T>、ポーラオルH<4927.T>、パナソニック<6752.T>、山洋電気<6516.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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