日経平均は33円安、エヌビディア決算控え手控えムードが広がる=21日後場

 21日後場の日経平均株価は、前日比33円89銭安の3万3354円14銭と続落した。朝方の買いが一巡した後は、戻り待ちの売りに加え、外国為替市場で円高に振れていることから輸出関連銘柄が軟調で、下げに転じた。午前10時21分には、同133円30銭安の3万3254円73銭を付けている。その後、下げ渋る動きもみられたものの、動意に乏しかった。後場は、現地21日にエヌビディアの決算発表を控えることもあり、手控えムードが広がり前日終値(3万3388円)を挟んだもみ合いで、値幅は100円強にとどまった。東証プライム市場の出来高は13億8933万株、売買代金は3兆5707億円。騰落銘柄数は値上がりが987銘柄、値下がりが622銘柄、変わらず50銘柄だった。

 市場では「戻り待ちの売りを吸収しつつ底堅い展開となったが、上値を追う材料に乏しく、きっかけ待ちの状況にある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち16業種が下落、17業種が上昇した。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株が下落。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株も安い。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株も軟調。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も弱かった。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株は上昇した。

 個別では、AZC丸和<9090.T>、GSユアサ<6674.T>、戸田建設<1860.T>、マツダ<7261.T>、GLM<3486.T>などが下落。半面、オーケストラ<6533.T>、スノーピーク<7816.T>、大崎電気<6644.T>、シャープ<6753.T>、ランドC<3924.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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