日経平均は535円安と3日ぶり大幅反落、弱含みのなか安値圏で推移=21日後場

 21日後場の日経平均株価は、前日比535円47銭安の3万3140円47銭、TOPIX(東証株価指数)は、同23.40ポイント安の2325.98ポイントといずれも3日ぶりに大幅反落して取引を終了した。現地20日の米国株安を受け、朝方から売りが先行。弱含みの展開となるなか、日経平均株価は午後1時53分に、同578円15銭安の3万3097円79銭まで下げ幅を拡大する場面もみられた。時間外取引の米株価指数先物は上昇したが、国内株の反応は限られ、安値圏での推移となった。東証プライム市場の出来高は13億7002万株、売買代金は3兆4482億円。騰落銘柄数は値上がりが293銘柄、値下がりは1316銘柄とプライム市場の8割近くとなり、変わらず50銘柄だった。

 市場では「海外投資家がクリスマス休暇を取得する時期に入り、市場参加者の減少から積極的な売買は限られるとみられ、個別株への物色が中心になりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち31業種が下落、2業種が上昇した。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が下落。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も安い。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、SOMPOH<8630.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も軟調。アステラス薬<4503.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も弱い。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株が上昇した。

 個別では、東洋建設<1890.T>、アクシージア<4936.T>、SBテクノ<4726.T>、セルソース<4880.T>、JSB<3480.T>などが下落。半面、アカツキ<3932.T>、ギフトHD<9279.T>、邦ガス<9533.T>、タムロン<7740.T>、川崎汽<9107.T>などが上げた。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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