日経平均は175円安もプライム値上がり銘柄は7割超に=4日大発会後場

 4日大発会後場の日経平均株価は、12月29日終値比175円88銭安の3万3288円29銭と3日続落、一方、TOPIX(東証株価指数)は同12.40ポイント高の2378.79ポイントと続伸して取引を終えた。日経平均株価は、午前9時19分に同770円99銭安の3万2693円18銭を付ける場面もみられた。海外株安に加え、1日に石川県能登半島を震源とする地震が発生したことや、2日にはJAL<9201.T>の旅客機と海上保安庁の航空機が衝突する事故が発生したこともあり、投資家心理に影響したようだ。ただ、売り一巡後は、リバウンド狙いや押し目を拾う動きなどから下げ幅を縮小。きょうの高値圏で取引を終えた。東証プライム市場の出来高は16億7612万株、売買代金は4兆1136億円。騰落銘柄数は値上がりが1216銘柄と7割を超える一方、値下がりは410銘柄、変わらず31銘柄だった。

 市場では「日経平均株価の日足チャートは下ビゲの長い陽線を形成。底堅さが確認されたようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、全33業種のうち7業種が下落、26業種が上昇した。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が下落。TOPPAN<7911.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も安い。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が買われたほか、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も上昇した。

 個別では、TOWA<6315.T>、マルマエ<6264.T>、パルGH<2726.T>、エンプラス<6961.T>、レーザーテク<6920.T>などが下落。半面、北陸電工<1930.T>、日コンクリ<5269.T>、JTEC<3446.T>、福田組<1899.T>、円谷FH<2767.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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