<相場の読み筋>1月5日

2024/1/5 7:45

 4日の米国株式は、NYダウが前日比10.15ドル高の3万7440.34ドルと反発、ナスダック総合指数は同81.911ポイント安の1万4510.300ポイントと5日続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億3680万株、ナスダック市場が59億3937万株だった。米12月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計で、非農業部門の雇用者数が季節調整済みで前月比16万4000人増となり、市場予想平均の同12万5000人増を上回った。堅調な労働状況が評価され、NYダウは一時280ドルを超える上昇をみせる場面もみられた。ただ、買い一巡後は、利益確定売りに押され上げ幅を縮小した。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスやアマゾン・ドット・コム、アルファベット(グーグルの持ち株会社)などが下落した。

 5日の東京株式は、しっかりした展開か。日経平均株価はきのう4日、大幅に下げ幅を縮小して取引を終了。底堅い動きとなったことから、買い優勢の場面もみられそうだ。ただ、手がかり材料に乏しいことから、戻り待ちの売りに上値を抑えられることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の半ば(4日は143円37-39銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=158円台の前半(同156円81-85銭)と円安方向に振れている。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、三菱商事<8058.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、4日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比55円高の3万3285円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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