日経平均89円高と4日ぶり反発、一時上げ幅拡大も取引終了にかけ伸び悩み=5日後場

 5日後場の日経平均株価は、前日比89円13銭高の3万3377円42銭と4日ぶりに反発。TOPIX(東証株価指数)は同14.75ポイント高の2393.54ポイントと3日続伸して取引を終えた。きのう4日の底堅い動きを受け、朝方から買いが優勢。日経平均株価は、寄り付き直後にマイナス圏に転じる場面があったが、為替市場で一時1ドル=144円80銭台と、円安方向に振れたこともあり、輸出関連銘柄を中心に堅調に推移。午後零時38分には、同279円75銭高の3万3568円04銭を付ける場面もみられた。その後も高値圏で堅調に推移していたが、週末要因から取引終了にかけて伸び悩んだ。東証プライム市場の出来高は16億3981万株、売買代金は3兆9358億円。騰落銘柄数は値上がりが841銘柄、値下がりは777銘柄、変わらず39銘柄だった。

 市場では「手がかり材料に欠けることから積極的に上値を追う動きは限られるものの、業績への期待感が足元での堅調な値動きを支えているようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち22業種が上昇、11業種が下落した。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が上昇。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株も高い。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も堅調。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株もしっかり。一方、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が下落した。

 個別では、あみやき<2753.T>、安田倉庫<9324.T>、イノテック<9880.T>、JIA<7172.T>、イーレックス<9517.T>などが上昇。半面、ケアネット<2150.T>、大阪ソーダ<4046.T>、サンケン<6707.T>、ギフティ<4449.T>、ペプチドリム<4587.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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