日経平均385円高、終値ベースでバブル後の高値更新=9日後場

 9日後場の日経平均株価は、前週末比385円76銭高の3万3763円18銭と大幅続伸。TOPIX(東証株価指数)は同19.55ポイント高の2413.09ポイントと4日続伸して取引を終えた。日経平均株価は終値ベースで昨年7月3日に付けたバブル崩壊後の高値(3万3753円)を更新した。前週末5日の堅調な値動きや、現地8日の欧米株式が上昇したことから買いが先行。午前9時9分には、同612円86銭高の3万3990円28銭と、心理的なフシ目の3万4000円に迫る場面もみられた。その後は、手がかり材料難のなか、利益確定売りが優勢の展開となり上値の重い場面もみられた。東証プライム市場の出来高は16億6160万株、売買代金は4兆1349億円。騰落銘柄数は値上がりが1315銘柄でプライムの8割近くとなった一方、値下がりは311銘柄、変わらず31銘柄だった。

 市場では、「昨年末からの堅調な値動きが続くなか、日経平均株価が3万4000円に接近したことで、短期資金が手じまい売りを出したようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち25業種が上昇、8業種が下落した。バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株が上昇。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も高い。ネクソン<3659.T>、ガンホー<3765.T>などの情報通信株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株も堅調。7&iHD<3382.T>、イオン<8267.T>などの小売株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株もしっかり。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下げた。

 個別では、ファーマF<2929.T>、リケンNPR<6209.T>、セレス<3696.T>、ソリトン<3040.T>、オプティム<3694.T>などが上昇。半面、稲畑産業<8098.T>、ファインD<3649.T>、テラスカイ<3915.T>、北陸電力<9505.T>、川崎汽<9107.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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