<米国株情報>シノプシス、ソフト開発のアンシスを約5.1兆円で買収へ

株式

2024/1/17 10:11

 半導体設計用EDA(電子設計自動化)ソフト大手シノプシス<SNPS>は16日、エンジニアリング・シミュレーションソフト大手アンシス<ANSS>を総額350億ドル(約5兆1600億円)で買収することで合意したと発表した。

 1株当たりの買収額は約390ドル。買収は現金と株式交換で行われ、アンシスの株主に対し、1株につき197ドルの現金を支払うほか、シノプシス株0.345株を割り当てる。買収手続きは25年上期に完了する予定。

 シノプシスのサシン・ガージCEO(最高経営責任者)は声明文で、「シノプシスのEDAソリューションと、アンシスのシミュレーション・分析機能を組み合わせることにより、シリコンからシステムへのイノベーションへのアプローチを提供できるようになる」と期待した。

 シノプシスは集積回路(IC)の設計・テストに使う回路自動設計(EDA)ソフトを提供するほか、半導体関連とは別に、ソフトのセキュリティー・品質を向上させるツールも手掛け、半導体設計からソフト開発までの領域をカバーするソリューションを提供している。

 シノプシスはTAM(対象市場の予想最大規模)が1.5倍の280億ドルに達すると予想。その上で、アンシスの買収によるシナジー効果について、買収完了から3年目までに年間4億ドルのコスト削減、4年目までに売上高が4億ドルの売上拡大が見込めるとした。。

 なお、アンシスをめぐっては、シノプシスよりも同業大手ケイデンス・デザイン・システムズ<CDNS>がシノプシスよりも先に買収案を提示していた。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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